2018年ミニバン販売台数No. 1を誇るセレナですが、先日マイナーチェンジをしました。
それで、今回はプロパイロットについて考えてみたいと思います。マイナーチェンジで、プロパイロットの性能は残念ながら大きな変化は、なしでした。
プロパイロットは必要ない
ちなみに我が家のセレナにプロパイロットはありません。
e-POWERもそうですが、このプロパイロットも絶対に必要な装備かと言うと…はっきり言って、現時点でのセレナに装備可能なプロパイロットは必要ないと思っています。
今、CMで流れているスカイラインのプロパイロットはセレナのプロパイロットより1世代進化しています。なので、ハンドルから手を離すことはできないのです。
もちろん無いよりあるに越したことはないのですが、何しろタダではありませんからね。
プロパイロットをオプションとして装備するには、セーフティーパックBを付ける必要があります。
セーフティーパックの価格
セーフティーパックですが、セーフティーパックAが9万円ほど。さらに13万円追加でセーフティーパックBが付けられます。「価格にすると大したことないじゃん」と錯覚を覚えますが、22万円って結構な額ですよ。個人的に思うのが、車のオプションって何かと付けてしまいがちです。車両本体価格なら買えると思っていたのにいつの間にか、とんでもない額に膨らみます。
ちなみにセーフティーパックAには、カーテンエアバッグと前席のサイドエアバッグがあり、安全装備としては必要だと言えます。その他にアラウンドビューモニターが装備されます。
プロパイロット搭載車の試乗から見えてくること
価格相応のオプションなら納得できますが、プロパイロットはどうでしょうか?
一応、セレナのプロパイロット搭載車に試乗してきました。
プロパイロットモードに入るボタンを押すと、前車両を認識し、車線を認識します。これが認識できないとプロパイロットモードから外れます。逆光や大雨の降る中でのワイパー動作時は前方の認識できず。車線は、割としっかりした線でないと認識しません。高速道路向きですね。
国道で試してみたのですが、車線が途切れてしまう道や車線が薄くなってしまっている道だと突然プロパイロットモードから外れますから、気を抜けません。ハンドル操作も思っていた以上に頼りないです。高速道路のようなカーブの緩やかな道なら安心して使えると思います。
よって、プロパイロットは高速道路でしか使えない機能となってしまいます。
現時点のプロパイロットはまだまだ発展途上
プロパイロットはまだまだ発展途上段階と言っていいでしょう。
最近では日産の代名詞でもあるスカイラインに搭載されているプロパイロットではついに運転手がハンドルを持たなくていい所まで来ています。これが可能なら付ける価値はありそうです。現時点のセレナに搭載できるプロパイロットはハンドルから手を離していけません。手を添えておかなければならないです。それでも高速道路の運転に一躍は買ってくれそうですが。
それでもプロパイロットを付ける利点は?
プロパイロットを付けることで、自動運転以外の利点を見ていきましょう。
アダプティブクルーズコントロール
プロパイロットはハンドル操作の自動運転だけではありません。
プロパイロットを装備すると、ACC(アダプティブクルーズコントロール)対応になります。追従機能付きクルーズコントロールとも言います。
解説すると、前車を認識して前車に追従して走行してくれる機能です。前の車が減速すればこちらも減速しますし、前の車が加速すればこちらも加速します。これでアクセルやブレーキを踏む回数は格段に減るでしょう。ただし、コンピューターによる制御なのでアクセルとブレーキワークに若干の不満は出るでしょう。
セーフティーパックBはプロパイロット以外に何が付くの?
プロパイロットはセーフティーパックBのオプションを追加する必要があります。
インテリジェントパーキングアシスト
駐車場に駐車するのを自動運転で行ってくれますが・・・
これ、営業の方も仰っていましたが、使えません。条件が整っていないと使用できないようです。おそらく自分でやった方が早いです。
電動パーキングブレーキ
ボタン一つでパーキングブレーキ、言い換えればサイドブレーキがかかるという物ですが、特に必要かは微妙です。パーキングブレーキの解除にアクセルを踏めば解除されるという点はあります。
オートブレーキホールド
停車時にブレーキペダルを踏み続けなくても自動的にブレーキがキープされる機能です。
ブレーキペダルから足を離したい時に便利ですが過信は禁物です。また、しっかりブレーキを踏み込まないとホールドされません。
まとめ
現段階のプロパイロットは、必要不可欠なオプションとは言えないです。
プロパイロットがハンドルから完全に手を離すことができて、アクセルとブレーキも放ったらかしにできるようになれば、状況は変わると思います。現状の支援機能では、高額のオプションをつけてまで必要とは言えません。もちろん普段から高速道路に乗るならば運転を楽にするという意味であって損はないと思います。
またプロパイロットが装備されるセーフティーパックBを見ても敢えて必要なオプションはありません。強いて言えばオートブレーキホールドでしょうか。
ですので、高速道路を使用する機会が少ない方であれば13万円の恩恵を受ける機会は少ないです。
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