家庭用太陽光発電は必要か?!年間の発電成果から紐解く【2018~2019】

暮らし

2018年7月末から我が家の太陽光発電が稼働して1年が経過しました

トラブルなく順調に発電して、特に問題もなく1年点検も終えました。ということで1年目の発電成果を確認して、本当に太陽光システムを導入してよかったかを1年分ではありますが考えていきたいと思います。どうか、参考になれば幸いです。


「安全管理を怠らない女性社員」の写真[モデル:土本寛子]

小言ですが、次回の点検は8年後になります。太陽光システムは、1年目に不具合が生じる場合がほとんどであり、それを過ぎるとよっぽど問題は起きないようです。9年目に再度点検があるのがパワコンと言われる付属装置の寿命が10年と言われているのでそのためでしょう。

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太陽光システムの設置状況

まずは我が家の太陽光発電の設置状況を示します。

太陽光システムの導入の仕方で変わる点は多々あると思います。あくまでも参考になればという視点で見ていただければ。


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①太陽光システム(¥2,619,556)8.064kw(標準モジュール32枚分)

メーカー:長州産業

型式:CS-252B61S

モジュール変換効率:18.5%

公称最大出力:252W

長州産業はこの業界では有名であり、山口県に本社を構え国産製品を扱っている会社です。製品自体は高品質で、割と高めなパネルとなります。取り付けた型式自体は家庭用向けパネルであり、コストパフォーマンス向けです。

②片流れ屋根、南西向き

屋根の修理のイラスト

片流れ屋根とは、その名の通り片面だけを家にかぶせたような形の1枚で構成された屋根です。

そのため太陽光パネルを設置する際に無駄なく敷けるので、太陽光発電に適した屋根となります。さらに我が家の場合は、屋根の上に太陽光パネルを置くと南西向きとなるため太陽の光を受けやすい状態となります。

狙ったわけではありませんが、我が家は非常に太陽光パネルを設置するのに適した家だったというわけですね。そんなこんなで太陽光業者に目を付けられるわけですが・・・

さらに私の住んでいる地域の日照時間は全国でも10番以内に位置する県であり、日照時間に関しても有利な地域と言えます。

発電成果を見てみよう!

そんなこんなで、結果を公表したいと思います。

成果は、2018年8月から2019年7月までです。表やグラフは、2019年1月からスタートしていますのでご了承ください。

年月123456789101112
推定発電量(KWh)593656879909958803847928723699569571
発電電力量(kWh)722.7735.9946.81055.91221.1959.9821.41082.7645.1825.7723.6597.2

 

年間推定発電量:9,135KWh

年間発電量:10,338KW

予測に対しての上昇率:112

 

あまり期待はしていなかったのですが、業者さんがシミュレーションしてくれた推定の発電量より良い結果となりました。ノルマ達成ということですが、1年目なので安心はできません。

何故かというと、太陽光パネルやそれに付随するモジュールを考えると、新品である1年目がいちばん発電効率がいいに決まっているのだから。今回は装置的に最高のパフォーマンスを発揮したといえるので、来年以降に同じ日照時間だとしても発電効率が落ちる分、成果も下がることは考慮しなければなりません。

 

発電量では分かりにくいためお金に考えると、我が家の売電価格は28/KWであり、換算すると¥291,133円稼いでくれたことになります。

この売電価格は10年維持することは国が約束しているので、単純に10年売電するとしたら10倍の¥2,911,330円稼ぐことになり、太陽光システム分の費用は賄えることになります。

しかしこれは、太陽光システムをローンなしのキャッシュで払った場合です。ローンで支払いとなれば金利分を考慮しなければならないわけで・・・

また、先ほども申したように10年間、発電効率が劣化しないわけはないので多少の減額は頭に入れておかないとなりません。

 

しかしながら、10年間の売電価格設定により太陽光システム分の元は取れそうです。

 

そもそも太陽光システムの推進を図るため、その費用を賄えるように設定されているので、その意義を果たす結果になり得ることが分かりました。また、これに関して言うと売電価格は年々落ちるとは言われているけれど、太陽光システムに要する費用も低下しているので影響はないといえます(2019年の消費税の増税は痛い出費となりそうだが・・・)。

 

というわけで、とりあえず1年目は無事ノルマ達成ということで安堵したと言った方が正しい感想だと思います。この先も安定して稼いでくれると助かるのですが…お天道様頼みなのが太陽光発電。

 

太陽光システム導入のポイント

 

太陽光システムに興味のある方は是非とも検討してもらいたいのですが、太陽光発電についてどう評価するかは人それぞれであり、私なりに1年利用してみて導入するべきかどうかのポイントとなる点をいくつか挙げておきます。

 

①日照時間の長さ、地域性


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太陽光発電の発電実績は、設置した地域の日照時間が全てと言っても過言ではありません。太陽の力をエネルギーに変えるわけなので太陽が出ていなければどんなに優れた太陽光システムだろうと発電することはできません。

そのため雨の比較的少ない地域であり、日照時間の長い地域での導入をお勧めします。日照時間の長さはネット上で調べれば出てきます。

 

都道府県格付研究所http://grading.jpn.org/SRB02401.html

 

また、周囲の地域の方々の屋根を見てみれば何となくわかると思います。住んでいる方々が導入しているかいないかヒントになります。導入している人に聞けることができるならそれ以上の情報はありません。

 

日照時間が長ければ太陽光発電に向いている
 
 

②屋根の形状、太陽に対する向き

屋根の形状は太陽光パネルの設置コストに関わってきます。単純な長方形の形のパネルの方が作りやすく流通もされており安価です。

 

また、屋根の形状によっては、屋根に載せられるパネル数も決まってきます。

一般的にたくさん載せた方がKWh当たりの設置コストが低くなるので、早く設置費用を回収することができます。このカラクリは、パネル以外にかかる費用がパネル数に単純に比例しないのが理由です。パネル数は増えても1枚のパネル単価は上がらず一定です。しかし、パネル以外のモジュールはパネルの数に関係なく同じだけ費用がかかるのです(実際は、ある一定のパネル数を超えればパワコンの数は増やさないといけないが)。

 

こうしたことにより、屋根の形状は片流れ型がいちばん太陽光パネルを載せるのに適しているのです。

 

もう一つ重要なのは、太陽光パネルを置ける向きが太陽に向いているかどうか。南向きにおけるかどうかが重要になってきます。

 

これから家を建てるのであれば、太陽光システムを導入するならば屋根の形状と向きに注意する必要があります。

 

屋根は太陽光パネルを置きやすい形状であり、南向きだと有利!

 

③太陽光に投資できる資金力

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私自身、太陽光システムは当時、新築を建てる際に除外した代物であります。


売電価格も開始当初の頃は40円/kwhも今では26円/kwh。


パネル費用が以前より安くなったとはいえ決して安い買い物ではなく、余剰資金がなければなかなか購入できないでしょう。


一般的に太陽光システムを導入するには、200~300万はかかると思った方がいいです。


しかし、新築を建てると太陽光をつけないかと勧誘が来ます。つけるまで色々な業者が勧誘してきます。それで話を聞いたら最後です。業者さんはあの手この手で太陽光システムを勧めてきます。詐欺とまでは言いませんが、疑ってかかった方がよいですし、興味があっても訪問販売に乗るのはお勧めできません。興味がなければ断ってください。絶対に売り手の方が得するようになっています…でなければ商売になりません。

話が逸れましたが、太陽光発電システム導入には多額の費用が必要になります。それを売電効果で返済し、その後プラスに持っていけるかは分かりません。後述しますが、太陽光発電は言ってみれば「投資」と同じ。成功するか失敗するかは何十年先になってみないとわからないのです。

 

それをローンまでして導入するかは考えものです。もし、ローンするならば新築時に設置し、住宅ローンの一部に回せば今の低金利の恩恵を受けることができます。普通にローンとして借りるのと住宅ローンの一部として借りるのでは金利が1%くらい違うと思っていいでしょう。

 

太陽光発電はいわば投資!!導入するならばなるべく現金で!

 

④蓄電池の導入が可能かどうか

家庭用蓄電システムのイラスト

蓄電池なしでは、発電する昼間しか使えないのが太陽光発電の弱点ではあります。

一般家庭において電力消費量は夜間がほとんどだと思います。むしろ日中は、仕事や学校などで誰も居ない。その間に発電して使用できても意味はありません。

 

売電についても売電価格が10年保証されてはいますが、それ以降どうなるか分かりません。10円/KWhくらいではないかと囁かれていますが…売電できないなんて可能性もゼロではありません。

 

いずれにしろ遅かれ早かれ蓄電池の設置は迫られます。特に現在は、以前ほどの売電価格ではないですし、太陽光発電のみでは補助金も出ない自治体も出てきているので蓄電池の導入を見込めるかどうかは重要です。

蓄電池は200万円くらいはかかるかと思われます。太陽光発電システムと同時購入する必要はありませんが、10年以内に導入できるようにしておかないといけないかもしれません。

 

⑤オール電化かどうか

自家発電のイラスト

オール電化である必要はありませんが、オール電化のお家に取り付ける方が太陽光発電の恩恵を受ける度合いが全然違います。

 

10年こそ売電価格はそれなりに高いですが、その後は自分の家で使用した方が断然お得です。せっかく発電しても安い値段でしか買い取ってくれないのです。下手したら値がつかないかもしれません。そうした時に太陽光発電を持っていれば光熱費をすべて賄えるかもしれません。

 

そして、災害時にライフラインが途絶えたとしても、太陽光発電が可能ならばエネルギーを賄えますし、蓄電池があれば多少の電力を蓄えておくことができます。ガスは災害時に使えない可能性がありますが、太陽光発電+オール電化なら、発電した電気で湯を沸かすことができるのです。さらに蓄電池があれば夜間に使用することもできるのです。

 

太陽光発電は、ローリスク、ローリターンの投資である。

最後に太陽光発電システムを導入すべきかそうでないかは、運次第であると思っています。

私は、太陽光発電は投資だと考えています。しかもローリスクでローリターンではないかというのが今のところの予想です。

投資をしている人のイラスト

 

電力自由化により電気料金は競争化されることになりましたが、長い歴史の中でこうした動きがあると、最初のうちは価格競争で安くなったりしますが最終的に元より高くなる傾向にあります。

ましてやエネルギーの枯渇化は以前から言われていることなので、数十年先には電気料金は今よりも高いといえるでしょう。

そうなれば、太陽光システムを導入した方々は勝ち組と言えるでしょう。

 

しかし、問題となるのが設置にかかる費用です。

これを帳消しにする売電価格と安定的に発電できる日照時間が必要になってきます。これらを加味してできる限りリスクを小さくして導入できるかが鍵となります。

今は、地球温暖化の影響で天候が不安定なのも今後心配されます。数十年先には日照時間が短くなっていることもあり得るのです。

 

ですから、一概にローリスクな投資とも言えないのが太陽光の難しいところだと思います。

なので資金に余裕がある場合は検討してもよいのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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