住宅ローンの金利が底を打ち、ジワジワと上昇し始めている昨今、消費税増税が間近に迫る中、住宅購入が慌ただしくなっているだろう。
そんな中、家を購入あるいは建てる上で重要になるポイントの1つに冷暖房に関すること、高気密・高断熱の家、ヒートショック対策が挙げられるだろう。
家を建てる時点では、若いから大丈夫とか思う人もいるかもしれないが、住宅を購入したら、ほとんどの人はその家に永住することになるだろう。ローンでしか一軒家などとてもじゃないが買えないこのご時世。しかも35年ローンが主流。再びローンを組むなど不可能だ。リフォームという選択肢もあるが最初からリフォームを考えて建てる人は居ないはず。
ヒートショック対策には、部屋の温度差を小さくすることが挙げられる。そこで住宅に必要になる点は
①高気密、高断熱
②脱衣所、トイレの暖房器具設置
①高気密、高断熱
家の密封性が増すほど、屋内と屋外の温度を遮断するほど、外気温の影響を受けにくくなる。
一条工務店がこの点で抜きん出てるが、データ上の話だ(Q値だとか)。実際に住んでいる人に聞いたが、夏は冷房、冬は暖房は当然ながら使用しており、高気密と高断熱を極めても冷暖房機器は必須となってくる。ただし、この冷暖房機器の効き目という点で有利になってくる。電気代節約にも繋がるだろう。
我が家も断熱材にウレタンフォームを使用しており断熱性に優れているといえるが、家に帰ると、やっぱり夏は暑いし、冬は寒い。(夏の暑さという点では、昔の家に比べるとそこまで苦にはならない)
②脱衣所、トイレの暖房器具設置
暖房には、エアコン、床暖房。ストーブ、ファンヒーターなどがあろう。
あとから機器を購入する以外で住宅設備として選択肢に挙げるとするならば、今なら床暖房と全館空調になってくるだろう。
一条工務店が全館床暖房を取り入れている。
床暖房は基本的には設置場所が増える分、価格がかかってくるため、床暖房を入れるのは大体、リビングとキッチンダイニングになってくるだろう。
さらに脱衣所に取り付けるにはコストの面で厳しくなってくる。
となると、全館床暖房か全館空調という話になってくるだろう。
全館床暖房か全館空調か
ちなみに我が家は全館空調を導入した。
全館床暖房
当然、全館床暖房も気になってはいた。実際、一条工務店で体感もしてきた。床がポカポカしているのは確かに心地よい。足は冷えやすいのでそこから温められるのは気持ちいいし、全館床暖房だと部屋全体まで暖かくなる。単に床が暖かいだけでは終わらない。
冬の快適さを考えれば、全館床暖房は非常に素晴らしいといえよう。欠点は乾燥と床に野菜類は置けない、腐りやすいそうだ。ただし、エアコンは無しはさすがに厳しいようで、当然、夏は暑い。モデルルームの見学をしたが、高気密高断熱だろうと結構暑かった。太陽光パネルを設置しており、二階は普通の家より直射日光の影響を受けにくいとか言っていたが、なんて事はない。暑い!
つまり、全部屋床暖房は当然エアコンが必要になってくるので、通常の設備に床暖房をつけるということになる。
全館空調
全館空調はどうだろうか。
全館空調とは、大きなエアコンが家全体の温度を管理してくれると思えば良い。
ということで、エアコンはまず要らない。その他、冷暖房機器は必要ない。全館空調が故障した時のことだけ考えれば良い。
基本的にはエアコンと変わらない。夏は涼しく、冬は暖かいのが家全体に行き渡る。要は部屋ごとの温度差がないということ。ただし、我が家の場合はお風呂、トイレは換気のみで空調はついてません。
夏場の快適さは言うまでもなく、冬場も割と快適です。温度はエコ仕様で夏は28度、冬は19度設定。これで十分ですね。冬の乾燥が欠点で、すごく乾燥するので部屋干しはすぐ乾くが喉はやられるので加湿器はマストです。
以下の記事で、我が家の全館空調の実体験に基づく見解を紹介しています。
以上、まとめると
①全館床暖房
通常の設備に全館床暖房をプラスするという考え。冬の快適さは素晴らしいが、夏場は暑い。冬の寒さの厳しい所は重宝する。床暖房だが、部屋全体暖かくなる。電源入れて効果にそれなりに時間を要する。
②全館空調
冷暖房機器は要らずに全館空調のみで夏冬を快適に過ごせる。。ただし、故障した場合の対策は必要。夏冬バランスよく快適。冬場の乾燥には注意。電源入れて効果を発揮するのに時間を要する(特に冬)。
まとめ
ヒートショックを考えると、今の新築には全館床暖房や全館空調を備えた方がよいといえるだろう。全館床暖房がいいのか全館空調がいいのかは、住んでいる地域にもよると思われるし、使い勝手の点でも考慮する必要があるので、それぞれ実際に体験するなどして、じっくり検討する必要があるだろう。
私個人の見解では、北の北海道でも夏場は猛暑になる時代を考慮すると、冷房面でもメリットのある全館空調システムがおすすめだと思っている。
一度、ご検討されるとよいだろう。
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